【コラムNo.5】『選挙権を得たあなたへ』 第5回 地方議員が考える日本の政治

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新たに選挙権を得た18、19歳のあなたへ

先週より、元気会に所属している地方議員3名が登場し、彼らが考える日本の政治について展開しているこのコラム。
「政治家の道」を歩むきっかけや覚悟、一人ひとり想いは違えど、誰もが抱えている「社会への疑問・不満」を自らの行動で解決していきたいとの想いは共通していましたね。
今回は「地方政治の取り組み」をテーマにお送りいたします。ぜひ、ご一読ください!

<座談会メンバーのご紹介> 
たなか 田中 たくみ(渋谷区)  さいとう 斉藤 りえ(北区)  まつした 松下 まさよ(朝霞市)

第5回『地方議員が考える日本の政治<series2> 地方政治の取り組み』

はじめに豆知識(今回の記事に出てくる用語をチェック!)
 ☑学校選択制
住所により指定されている学校(指定校)と指定校以外の学校の中から、お子さまや保護者の希望により、就学する学校を選ぶことができる制度。
詳しくは、文部科学省のウェブサイトでチェック→こちらから、ご確認ください

議院内閣制
国会の信任にもとづいて内閣(与党)がつくられ、内閣が国会に対して責任を負うしくみであり、信任を失った 内閣は総辞職しなければいけません。

二元代表制
地方議会では、住民が直接選挙で首長と議会議員を選びます。議会は議案の議決などで首長の行政運営を監視し、間違いが起こらないよう調整します。首長は議会から不信任を受けた場合に限り、対抗策として議会を解散できます。

地方議員だからこそ、地域に根ざした課題に取り組める

インタビュアー(以下/イ))実際「政治家」になってからは良いことばかりではなく多くの困難も待ち受けていたと思いますが、「政治家」として注力していることを教えてください。

たなか ふたつ、お答えしたいのですが、まずひとつめ。渋谷区は「学校選択制」をとっているのですが、特色のある教育を打ち出さないと選ばれないんですよ・・・。その結果、学校の人気に偏りが出てしまっているので『学校改革』に力を入れて取り組んでいます。そしてふたつめは『産業振興』です。最近、さびれた商店街が増えてきていますよね。私は、この商店街を観光資源として活用する提言をおこなっています。

イ)特色ある商店街をつくることで有名になり、地域の人だけではなく離れた場所からも足を運んでもらえる可能性が増える、と。地域のコミュニケーションも活発になりそうですね!

さいとう 私は、自身の経験から『バリアフリー社会』『女性の社会進出』『少子化・育児』の3点です。とくに『バリアフリー社会』については、2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されることになり、実現したいという気持ちがより一層、高まりました。私が取り組む『バリアフリー社会』は、障害者だけの問題ではなく、健常者の“心のバリアフリー”でもあります。障害者に優しい社会を目指すことはもちろんですが、障害者・健常者、誰もがありのままの自分で生きていける明るい社会をつくるため、私に出来ることの一つひとつを考えて、ていねいに取り組んでいます。

イ)斉藤議員のキャッチコピーである「人の心が聴こえる街に」にするためには、まだまだ多くの高い壁がありそうですよね。

さいとう 実際、障害者として受けた心ない言葉もあります。けれど、障害者が社会のなかで活躍出来るようになるには、どうしても健常者の力が必要になりますし、周りのかたの理解があってこそなんです。そのことを伝えていきたいです。

まつした 斉藤議員が議会のなかから発信していることは、社会を変える上でとってもプラスですよね。テレビや雑誌も大切ですが、本気で変えたいと思ったら政治の現場で提言することが一番の近道だと思います。

さいとう ありがとうございます。正直、まだまだ納得がいかないことも多いので・・・でも、負けずに頑張ります。

イ)では、松下議員はいかがでしょうか?

まつした 『力強い商業都市』『安心で快適なまち』! 『朝霞を住みたいまちナンバーワンにする』という明確な目標があるので、出来ることは必死になって取り組んでいます。

たなか 地方議員の場合、あらゆる分野に詳しくないと住民の期待に応えられない。これはとても重要なことで、すべての案件に手を抜かずに力をいれることが求められます。手を抜くことを覚えたらいけない。

 ✿地域住民の本当の声を議会に届け、寄り添った政策を提言

イ)さて、続いて「地方政治」と「国政政治」の違いについてどう感じるかを考えていきたいと思います。松下議員、いかがでしょうか?

まつした そうですね・・・。当然ながら「議院内閣制」「二元代表制」の違いが根本にはありますよね。私が一番感じることは、地域住民と密着し、生活に直結した課題を解決していくことが地方政治の役割だと思います。

たなか それは、ごもっともですよね。やはり、地方政治の場合は、課題が具体的ケースとして立ち現れるので、ただただ長い議論だけで終わることはありません。

イ)時間には限りがありますから、そのなかで議論し、対策を考え、行動をし、何度も住民の声を聴くことが重要ですね。

さいとう 私が驚いたことなんですが、地方政治は国政と違って選挙でもチラシを配布することが出来ないんですよ。政策では、都や国の方針に従わざるを得ないケースを多いことも事実です。本来の在るべき姿を考えさせられますね・・・。

イ)つまり、霞ヶ関・永田町の方針に左右されるのではなく「その土地で暮らす住民の意見を尊重する立場として存在する地方議会から、国を動かせるように出来たら・・・」ということですね。


次回「障害者目線に立った情報保障」をテーマに展開いたしますので、お楽しみに!

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